秋の風を感じ始めると、「やっと暑い夏から解放されて快適に過ごせる」という思いが強くなります。
ところが、快適に過ごせるはずの秋を目前にすると、体調不良を訴える方が増えてくるといわれているのです。
この状態は「秋バテ」の恐れがありますが、果たして、その原因はどのようなところにあるのでしょうか。
外気温が高い夏に起こる夏バテは、高い外気温と低い室温の気温差や、高温多湿による体力の消耗が原因で起こると考えられています。
一方秋バテは、夏の疲れを引きずることで起こりやすいと考えられています。
夏バテが起こると、食欲不振や体のだるさといったわかりやすい症状が現れます。
では、秋バテではどのような症状が現れやすいのでしょうか。
少し歩いただけで疲れる、息切れがするなどは、秋バテで起こりやすい症状だといわれています。
また、人によっては集中力が低下する、やる気が出ないといった症状が現れることもあるようです。
秋になると日照時間が短くなり、それによって脳内伝達物質の一種・セロトニンの分泌量が減少することがあります。
セロトニンには感情を安定させる働きがあるとされていますので、この物質の分泌量が減ると、寝つきが悪い、眠りが浅いなどの症状が現れやすいといわれています。
夏バテの症状から完全に回復しないままで秋を迎えてしまうと、夏バテのような食欲不振が起こることがあります。
秋バテは自律神経の乱れがおもな原因とだといわれています。
９月の終わりから10月になると昼夜の気温差が激しくなり、自律神経が不安定な状態になります。
そしてその結果、秋バテ症状が現れる琴になるのです。
つまり、秋バテを解消するためには、自律神経の乱れを改善する必要があるということです。
秋バテは放置していて改善できるものではありませんので、まずは今日からできる対策を実践して、辛い状態からいち早く抜け出しましょう。
お風呂でゆっくりと体を温めたり、適度な運動をしたりすると、心地よい疲れを感じます。
そして、この状態が緊張の緩和につながり、自律神経の乱れを改善する対策として役立つことになります。
夜更かしが慢性化すると、脳の視床下部という部分がうまく機能しなくなり、それによって自律神経が乱れやすくなるといわれています。
近年では、スマホの長時間操作で寝るタイミングを失う方が増えているといいますが、この生活が続くと、自律神経が乱れる原因になることがあります。
自律神経の乱れをいち早く改善したいのなら、夜更かしをやめて、早寝早起きを心がけるというのがいちばんの方法でしょう。
秋バテで食事を美味しいと感じなくなると、食事の内容に注意が向かなくなるかもしれません。
しかし、秋バテで食欲がないときだからこそ、食事の内容には注意を払わなくてはならないのです。
なお、栄養素は食事から摂るという方法が望ましいですが、食欲がない、栄養を考えるのが面倒などというときには、サプリメントを飲むというのもひとつの方法です。
今回は、秋口に起こりやすい秋バテの症状や原因、秋バテを改善するための対策についてご紹介してきました。
秋バテの状態になってしまうと、疲れやすい、寝つきが悪い、食事を美味しく感じないといった不調が起こりやすくなります。
しかし、普段の生活に少し工夫を加えれば、辛い秋バテは改善を目指せるのです。
冬になると、さらに外気温が低くなって体調を崩しやすくなりますので、そうなる前に体調を整え、寒い冬に備えましょう。
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